みなさん、こんにちは。IR広報統括部長の岩田です。当社の重要投資先である米国ナスダック上場企業・Wave Life Sciences(Nasdaq:WVE)が、12月8日(月)に肥満症治療薬WVE-007の第1相臨床試験(INLIGHT試験)において、中間データで良好な結果を発表し、株価は前日比2.47倍となる11.03ドル高の18.52ドルとなりました。
世界的に注目度の高い肥満症治療薬ですが、現在、大きく売り上げを伸ばしている肥満症治療薬はいずれも血糖値を下げるホルモン「GLP-1」に作用して、食欲がなくなることで体重が減るという作用メカニズムであるGLP-1受容体作動薬と言われるものですが、筋肉量が減少するという欠点がありました。
一方、Wave社が開発中のWVE-007は、INHBE遺伝子をターゲットとする核酸医薬品(siRNA)です。INHBE遺伝子は、脂肪組織の受容体に働いて脂肪の蓄積を促進するアクチビンEを産生するため、INHBE遺伝子を不活性化(サイレンシング)することで、筋肉量の減少を伴わない、健康的な体重減少を誘導する、新しい作用メカニズムの治療薬になることが期待されています。
第1相INLIGHT試験は、3つの容量の投与群(240mg、400mg、600mg)で行っています。今回は最も投与量の少ない240mgの皮下注射1回の3か月後のデータの発表であり、3か月後にGLP-1と同様の脂肪減少が見られ、筋肉量の減少が見られなかったというものです。
今後、高容量群の結果も順次発表される予定です。投与も6か月に1回または1年に1回と、既存薬と比べて大幅に投与回数を減らせる方向で開発が進められています。
当社にとっては、Wave社の株式の含み益が拡大するメリットがありますが、当社が創業株主として設立したバイオベンチャーが世界的に注目度の高い肥満症治療薬の分野において、有望な候補品をもって開発競争に加わっていることを誇りに思います。