SOT2025報告:ポスター発表を行いました_その3

 みなさん、こんにちは。IR広報統括部長の岩田です。世界最大の毒性学会であるSOTSociety of Toxicology)が316日(日)から20日(木)まで、米国フロリダ州のオーランドで開催されており、当社はブース展示やポスター発表およびトップ営業等を行っています。

ポスター発表について、319日に当社3人目のポスター発表を林慧人さんが行いました。演題は「Feasibility test for compound muscle action potential evaluation in nerve conduction studies using plate electrodes in cynomolgus monkeys(カニクイザルでの皿型電極を用いた神経伝導検査における複合筋活動電位(CMAP)評価の実用性試験)」です。

神経が受けるダメージを評価する上で用いられる手法の一つに、神経伝導検査(NCS)があります。当社ではNCSのうち針電極を使用した神経伝導速度(NCV)を評価に利用していますが、今回の研究ではカニクイザル向けに様々なサイズの皿型電極を作成し、新たにCMAPの評価の追加を試みました。CMAPおよびNCVの測定値の再現性について、針電極と皿型電極で比較検討を行い、一般毒性試験に使用し得る皿型電極サイズを導き出しました。

林さんからは「様々な分野の方から質問やアドバイスをいただき、良い刺激となりました。AAVや抗がん剤などの医薬品開発における、末梢神経毒性評価の重要性をアピールできたと感じています。新たな測定項目の追加も計画しており、今後も当社のNCSの発展を世に発信していきたいと思います。」とのコメントがありました。林さん、お疲れ様でした!