みなさん、こんにちは。IR広報統括部長の岩田です。世界最大の毒性学会であるSOT(Society of Toxicology)が3月16日(日)から20日(木)まで、米国フロリダ州のオーランドで開催されています。当社はブース展示やポスター発表およびトップ営業等を行っています。
ポスター発表とは、研究の概要をまとめた大判のポスター前で行うプレゼンテーションの一形式です。ポスター発表について、今回は3名が予定しており、3月17日は2名が実施しました。
2名のうちの1人、Lee Seulgi(李 スルギ)さんが発表した演題は「Quantification of AAV Vector Genome and Evaluation of DNA Extraction Efficiency in Cynomolgus Monkey Biological Samples Using Digital PCR(デジタルPCRを用いたカニクイザルの血清サンプルからのDNA抽出の効率性とAAVベクターゲノムの定量化)」です。
DNA抽出の際に用いられる代表的な手法であるカラム法と磁気ビーズ法を対象に、カニクイザル生体試料を用いて各抽出法における効率性を比較した研究でしたが、デジタルPCR自体に関する質問を受けたり、ポスター発表資料の提供をリクエストされるなど、SOT初日から活発なやりとりができたようです。
発表者からは「AAVを用いた遺伝子治療における生体内分布の評価法について、さまざまな選択肢を紹介することができました。今後は、評価目的に最適で効率的な選択肢をさらに増やすことが重要だと考えており、実験結果を基にお客様に適切な提案ができるよう、実績を積み重ねていきたいです」と前向きなコメントもありました。李さん、お疲れ様でした!