ヒトiPS細胞由来の心筋球移植による心機能回復

 みなさん、こんにちは。IR広報統括部長の岩田です。信州大学医学部、慶応大学医学部らの研究グループがヒトiPS細胞から作製した心筋球を心筋梗塞のカニクイザルの心臓に移植したところ、移植した心筋細胞が長期に渡って生着し、心機能を回復させたこと、また移植時に発生する心室性不整脈の副作用が格段に少なかったという研究成果が426日、米国心臓協会の科学雑誌「Circulation(サーキュレーション)」(オンライン版)に掲載されました。

今回の注目点の1つが、慶応大学医学部(東京)が作製したヒトiPS細胞由来心筋球を長野県のイナリサーチのラボまで冷蔵状態(4度)で約4時間かけて輸送し、信州大学医学部の研究チームが移植したことであり、遠方の施設においてもヒトiPS細胞由来の細胞移植治療を実施できる可能性を示したものとなりました。

残念ながら論文にはイナリサーチの社員の名前は記載されていませんが、当社グループが将来性のある研究に関係できて、うれしく思います。