みなさん、こんにちは。IR広報統括部長の岩田です。当社は近畿大学名誉教授・医学部客員教授の宮澤正顯(まさあき)先生をトップに迎え、2023年4月に経鼻粘膜ワクチン研究開発センターを立ち上げています。
多くのワクチンの目的は、発症阻止または重症化予防ですが、当社の経鼻粘膜ワクチン研究開発センター(センター長:宮澤正顯)の目指す経鼻粘膜ワクチンは、「そもそも、感染を起こさせないこと(これを遮断免疫と言います)」を狙っています。
日本政府は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の教訓から国策としてのワクチン開発を迅速に推進するために、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)内に先進的研究開発戦略センター(SCARDA)を2022年3月に設置しました。SCARDAは2023年10月に令和5年度「ワクチン・新規モダリティ研究開発事業(一般公募)」に係るいくつかの研究開発課題を出し、公募しました。
当社の宮澤センター長は、それら課題の中から「感染症ワクチンへの応用が期待される新規モダリティの研究開発」について、「粉体噴射型IgA産生誘導経鼻ワクチンシステムの開発」で提案したところ、厳正な書面評価、ヒアリング、採択・評価会における外部有識者の意見などを踏まえて、開発支援すべき課題として採択されました。
複数の呼吸器系ウイルスに対し、上気道に遮断免疫能を付与する粉体型経鼻ワクチンの開発を企画しております。研究開発費の支援を得て、いよいよ実際の臨床現場での使用を目指した開発がスタートできることにワクワクしております。