みなさん、こんにちは。IR広報統括部長の岩田です。当社は10月6日に「統合報告書2022」を作成し、発行しました。2028Visionのメッセージは「ステークホルダーに寄り添い、幸せの連鎖を創造する」です。
統合報告書とは、企業業績などの財務情報と、SDGs/ESGへの取組みなどの非財務情報を統合し、企業の戦略とビジネスモデル、ガバナンス、実績及び見通しが、どのように企業価値の創造につながるかという「価値創造ストーリー」を簡潔に報告するものです。企業と投資家との建設的な対話(エンゲージメント)のツールとして、重要性が高まっています。日本では、まだ作成が義務化されていませんが、日本の上場企業でも2021年で前年比2割増の665社、5社に1社が作成、発行している状況となっています。当社は国内だけでなく、海外の投資家からの注目度が高まっており、IR広報統括部では年初から最重要課題として統合報告書の作成を進めてきました。
今回作成した「統合報告書2022」について、簡単に説明したいと思います。まず、表紙の次の目次を見てください。全体の構成は3章から成っています。第1章が本質の価値創造ストーリーを説明している箇所となります。最初に新日本科学の企業理念体系を示し、次の2ページ目と3ページ目で事業ポートフォリオと業績の推移を説明しています。4ページ目と5ページ目で創業以来、どういう歴史的経緯で現在の事業ポートフォリオになったのかを説明しています。次の6ページ目と7ページ目がこの統合報告書のメインである「価値創造ストーリー」の説明になります。6ページ目の上に枠で囲んで記載している「2028Vision」で説明していますように、当社は企業理念を経営判断の根底とし、コーポレートガバナンスやサステナビリティへの取組みで経営基盤を強化し、財務資本と人的資本、知的資本、自然資本などの非財務資本を活用して、既存事業の創出価値の最大化と新規事業の創出を図り、らせん状のように大きく広がり、発展していくことで、業績を拡大し、事業を通じて社会課題を解決し、その結果、当社にかかわるあらゆるステークホルダーに「幸せの連鎖を創造」し、当社の使命(ミッション)である「創薬と医療技術の向上を支援し、人類を苦痛から解放する」を実現するというストーリーです。7ページはそのイメージ図になります。
8ページから11ページまで、CEOメッセージをインタビュー方式で示しています。CEOメッセージのタイトルは「皆さんと一緒に、幸せの連鎖を広げていきたい」としました。これはインタビューの最後に、「ステークホルダー、株主の皆様へ一言お願いします」という質問に対する永田社長の言葉から引用したものです。インタビューの問3の答えの中に中長期的に新日本科学が目指していく姿が示されています。
12ページ目からは第2章の「経営戦略」の説明になります。14ページから15ページは、いまから7年後にあたる2028年度(2029年3月期)の財務目標と、非財務において重視しているモニタリング指標を記載しています。16ページから21ページはCRO事業、TR事業、社会的利益創出事業のそれぞれにおいて、ビジョンと事業の強み、事業報告とビジョンに向けた取組みを説明しています。
22ページ目から第3章になり、第2章で説明した価値創造を支えるための「経営基盤」の説明になります。具体的にはSDGs/ESGへの取組みであり、サステナビリティ推進の取組み、環境への取組み、人材戦略、コーポレートガバナンスについて説明しています。この章でのメインは社外取締役メッセージです。機関投資家の中には、社外取締役メッセージを何よりも重視するというところもあります。ここは山下 隆氏にインタビューに応じていただき、第三者的にとてもいいメッセージになっていると思います。33ページ、34ページは役員紹介、34ページ以降はデータセクション、37ページに用語集、最終ページが会社概要です。
全40ページと統合報告書としてはコンパクトですが当社理解の一助になると思います。ぜひご覧ください。なお、英語版は11月中旬の発行を計画しています。
【リンク】新日本科学 統合報告書2022
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2395/ir_material/192427/00.pdf