ライセンス先の米国Satsuma社が第3相長期安全性試験について良好な結果を発表

 みなさん、こんにちは。IR広報統括部長の岩田です。9月20日、当社の経鼻投与基盤技術のライセンス先である米国ナスダック上場の医薬品開発会社Satsuma Pharmaceuticals, Inc.NasdaqSTSA)が、米国で実施中の偏頭痛患者を対象としたSTS101の臨床第3相長期安全性試験(試験名:ASCEND試験)について、良好な安全性と忍容性(受容可能な副作用)であることを発表しました。

現在、Satsuma社はSTS101の有効性について、臨床第3相試験(試験名:SUMMIT試験)を行っており、8月2日に1,400人を超える被験者の組込みが完了したこと、およびSUMMIT試験のトップラインの結果を同社の2022年第4四半期(10-12月)に発表する予定としています。

Satsuma社は安全性に関するASCEND試験と有効性に関するSUMMIT試験がともに良好であれば、FDAに新薬承認申請を行う予定であり、今回のASCEND試験の良好な結果は実用化に向けて一歩前進と考えられます。

なお、プレスリリースの中に、国際頭痛学会の前会長Alan M. Rapoport教授の「STS101のこれまでのデータは、偏頭痛急性期治療のパラダイムを変革する可能性を示しています。 現在進行中のSUMMIT3相有効性試験の結果が良好でFDAの承認につながれば、多くの医療従事者がSTS101を偏頭痛患者の治療計画に取り入れると期待しています」というコメントが紹介されています。