イナリサーチ(証券コード:2176 東証スタンダード)に対する株式公開買付け(TOB)を発表しました

 みなさん、こんにちは。IR広報統括部長の岩田です。当社は、61日の1615分に「株式会社イナリサーチの普通株式(証券コード2176)に対する公開買付けの開始に関するお知らせ」を発表しました。

39ページもあり、読むのは大変なので簡単にエッセンスを紹介します。株式会社イナリサーチ(以下 イナリサーチ)は長野県伊那市に本社があり、当社と同じく、前臨床試験を製薬企業等から受託する前臨床CRO事業を主力とする会社です。イナリサーチが512日に発表した決算短信によると、20223月期の同社業績は売上高32.0億円、営業利益3.5億円となっており、その内訳として前臨床CRO事業にあたる受託試験事業の売上高は30.5億円、営業利益は3.4億円であり、同事業の受注は2期連続で過去最高を獲得したと記載されています。

当社は、今回の株式公開買付(TOB)のメリットについて、イナリサーチを新日本科学グループの一員とし、新日本科学グループとイナリサーチを一体として事業運営を行うことにより、(1)海外顧客からの試験受託の増加による売上の拡大、(2)新規創薬領域の評価技術の構築と深化、(3)コスト削減や管理部門の効率化等による収益体質の強化などのシナジー効果を発生させることができると考えています。

買付価格は1株当たり900円(531日終値637円に対するプレミアムは41.3%)、買付期間は62日~713日の30営業日、決済の開始日は720日です。買付代金は269,892万円で、手元資金から充当する予定です。

なお、同日にイナリサーチからは「株式会社新日本科学による当社株券等に対する公開買付けに関する賛同の意見表明及び応募推奨に関するお知らせ」が発表されています。私は、地方都市で創業したオーナー系で、人を大切にし、技術を磨いてきた、当社と同じような企業文化を持っている会社というイメージもあり、シナジー効果が期待でき、双方の企業価値の向上に貢献するとみています。