当社子会社SNLDが第Ⅰ相臨床試験の第1例目の投与を実施しました

 みなさん、こんにちは。IR広報統括部長の岩田です。当社の100%子会社のSNLD社が開発を進めているパーキンソン病を対象とした経鼻レスキュー薬(開発コード:TR-012001)の国内第Ⅰ相臨床試験の第1例目の投与が43日(日)に実施されました。

パーキンソン病は、病気の進行とともに治療薬の薬効期間が短くなります。薬の効果が出ていない時間帯をオフ症状といい、患者さんのQOL(生活の質)の低下だけでなく、介護者にとっても大きな負担となっています。

TR-012001は、新日本科学のTR(トランスレーショナルリサーチ)事業部門において独自開発された、鼻腔内へ粉体の薬剤をワンプッシュで投与するプラットフォーム技術を用いた製剤です。薬剤の鼻粘膜吸収性を高めることで、速やかにオフ症状を改善するレスキュー薬として開発を進めていきます。

パーキンソン病の患者数は現在、日本では約15万人と推定され、人口の高齢化に伴い、増加しています。当社は、「人類を苦痛から解放する」ことを使命に掲げています。先は長いですが、パーキンソン病に苦しむ方々の救いになれることを願っています。